我々は”高齢化”の問題は大きく二つの問題に分けられると考えています。
まず一つ目は、日本の高齢化問題を考えるときに出てくることが介護の問題です。
介護の問題は確かに重要でかつ解決すべき課題がたくさんあります。
しかし、その影で見落とされがちなのがもうひとつの問題、
つまり元気なシニア、アクティブシニアの問題です。
”アクティブシニア”と言うと何の問題も無い様に感じますが、
アクティブシニアの健康維持に対するアプローチが希薄だと、
”アクティブシニア”の問題は”介護”の問題へと変化していきます。
つまり、アクティブシニアが”アクティブ”な状態をできるだけ長く継続して頂き、
”介護”の問題への変化を可能な限り防ぐことが大切です。
いわゆる『P・P・K』(ピン・ピン・コロリ)を実現し、
生涯現役の人生を目指すという事です。
これはシニア本人、家族や知人、はもちろん、コミュニティとしても喜ばしい事です。
この生涯現役・PPKを実現するためには、アクティブシニアが活躍できる場を
準備し、地域コミュニティの中で積極的に役割を担って頂く事が必要となります。
つまり、運動による介護予防だけでなく、
活き活きとした日常生活を過ごすことによる介護予防が重要なのです。